アフガニスタン、Sar-e-Sangのコンドロダイトです。
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※お客様よりご指摘頂き、説明を訂正させて頂きました。
白い粉っぽいドロマイトかと思われる母岩から、
赤いベリーのような粒々の結晶が顔を出しています。
暗い赤は光を透過させるとややオレンジ色を帯びていて、アルマンディンガーネットとは違う雰囲気。
こちらはマグネシウムの入ったヒューマイトグループの鉱物で、
化学組成はは Mg5(SiO4)2F2 です。
アフガニスタンの北東部にあるバダクシャン州、クラン・ワ・ムンジャン地区にあるSar-e-Sang鉱山は3千年前から採掘されてきた、
ラピスラズリの世界有数の産地の1つと考えられています。
古代エジプトとメソポタミア文明、そして後のギリシャやローマで愛されたラピスラズリはここから採掘されたものでした。
Sar-e-Sangから東へ伸びる川沿いにあるLajuar Medamは「Blue Mine」を意味する、いくつかの名前のない鉱山の総称です。
長さ300m、厚さ8mまでのラピスラズリ含有スカルンゾーンが続きます。
2010年前後より、このラピスラズリ鉱山から
珍しい赤いコンドロダイトが見つかりました。(コンドロダイトの多くはオレンジ色をしています。)
産地: Ladjuar Medam, Sar-e-Sang, Kuran wa Munjan District, Badakhshan, Afghanistan
サイズ: 25×17×16 mm