ドイツ、ザクセン州、Fortuna鉱山のフローライト　16

ドイツ、ザクセン州の Fortuna 鉱山のフローライトです。

ザクセン州はドイツの東側に位置し、ドレスデンやライプツィヒなどの都市を中心とした州です。

　東側にポーランド、南側にチェコとの境界を含む旧東ドイツの地域で、西側はテューリンゲン州、北側にブランデンブルク州とザクセンアンハルト州に接しています。

　南側に位置するエルツ山地（Erzgebirgskreis）からは錫、鉛、石灰が産出します。そしてフローライトもエルツ山地の各地に産地があるので、ガレナ（方鉛鉱）やチャルコパイライト（黄銅鉱）など金属系の共生鉱物も見られます。

　銀を採掘するために掘られ、今は廃鉱山になった鉱山が沢山あるエリアなので、フローライトの色にもそういった金属の影響があるのではないかと思われます。

Fortuna鉱山はフローナウより南西に位置しており、
かつてはズリ（選鉱した残りの要らない石を捨てる場所）があったため、
良い標本を拾うスポットとして人気でしたが、現在は綺麗に片付けられてしまい、採集出来ないそうです。

こちらは岩盤のなかの空洞に小さく結晶したフローライトを
岩盤ごと切り出したピースです。
ほぼ無色に近い結晶は形も綺麗で、中の様子から鉱山の雰囲気も味わえる面白い標本です。


産地　Fortuna Mine, Breitenbrunn, Breitenbrunn, Erzgebirgskreis, Saxony, Germany

サイズ: 43×30×27 mm